ボドゲやらん?

 

タイトル通り。

 

雨粒が滝のように降り注ぐ、お日柄の良い今日。一通のメールが。

 

「お久しぶりです、たくさんの新しいゲームボードゲームアリーナに登場しています!」

 

ほう。これは勧誘。キャッチコピーとしてはどシンプル。

でもラーメンも醤油が食べたくなるように、

見せかけの、虚像だらけの広告が舞い散る日々に差し込む一直線なストレート。

嫌いじゃない。むしろ好意すら感じる。

前置きで期待を煽られたい日もあれば、2秒で結論が欲しいときもある。

営業とはタイミングでそのタイミング掴んだものが勝者なのだ。

俺は今すぐにでも大金を掴みたいがそれは欲望とともに横においておこう。

 

さて、新しい勧誘に乗り気の俺は本文に目を通す。

差出人によると、新しくsplendorというゲームができるようになったそうだ。

splender? Pretenderのお友達だろうか。

俺の運命のゲームはこのゲームかもしれない。

 

URLをクリックし、ページを移動する。

すると何やら称号を獲得した様子。

リビングデッド。生きた死体の称号を頂いた。

仕事をやめて社会のレールから外れたお前は生きる屍とでも。

まぁいい。むしろいい。清々しい。何度でも蘇ってやるさ。

 

さて、ゲームを始めよう…

いやサイトのチュートリアルが始まった。

1年ぶりに来たけども、またチュートリアルが始まるのか。

初見のゲームでチュートリアルをスキップするのを見透かされているか如く、

スキップボタンが存在しない。

おとなしく従うしかないようだ。お前に選択肢はないと。

せめてこのサイトのレールだけは歩ませてやると。

選択肢のない無慈悲に慈悲を受けながらおとなしく従うリビングデッド。

でも従おう。お前のストレートさに惚れてここまで来たのだ。

 

・・・そこから30秒。チュートリアルが終わる。

君との日々はもう終わりのようだ。これからお前の意思で生きろというのか。

ならば俺の意思で決めよう。

お前が選んでくれた「splender」。しかとこの目に焼き付けよう。

splenderのサブタイトルは「宝石の煌き」。

ここまで導いてくれた君のような煌きが目に浮かぶようだ。

さぁ、見せてくれ。君が連れてきてくれたゲームを。

どのようなルールでも、どんな面白さでも、俺は全てを受け入れよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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